ノンビザ+ワーホリビザで現実的にどれだけ長くポーランドに滞在できるか
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今回は、「ワーホリビザを取ったときにどれだけ長くポーランドに滞在できるか」を考えてみたいと思います。

 

通常、ワーキングホリデービザ(ワーホリビザ)の有効期限は「入国日から365日」なので(一部2年間有効の国もあります。細かいルールは各国によって違います)、普通に考えればワーホリビザで現地に滞在できるのは1年です。

 

しかし、以前の記事「ワーキングホリデービザでヨーロッパに1年以上滞在できるって本当?」でも書いたように、ポーランドの場合、「ビザの有効日の最大90日前からポーランドに入国して、ビザ無しで滞在できる」という方法を取れば、理論的には15ヶ月ポーランドで生活することが可能です。

 

僕も実際、今(2016年7月末)時点ではビザの有効期間は始まっておらず、いわゆるビザ無し(観光目的)でポーランドに滞在しています。

 

ただ、この「最大15ヶ月」というのは、あくまでも理論上の話なのです。

 

というのも、ポーランドのワーホリビザを申請できるのはビザの有効期限開始日から最大90日前、というルールがあるからです。(これを知らずに、もっと前に大使館に行った僕は「そのビザの期間なら、まだ申請できないよ!」とあしらわれてしまいました)

 

つまり、ここで2つのルールがバッティングしてしまうことになります。

・理論上は、ビザ無しで90日+ビザで365日滞在できる

・しかし、90日前には日本に居て、ビザを申請しなければならない

ということです。(ポーランドの場合、ワーホリビザは日本にあるポーランド大使館でしかできません。ドイツだと、ビザ無しで入国した後にドイツにある大使館や領事館でビザの申請ができるようですが…)

 

ですから、現実的に90日間ビザ無しで滞在することはできません。

 

そこで、現実的に最大どれくらい滞在できるのか?と言われれば、「マックスで75日」ということになるでしょう。

つまり、こういうことです。

 

例えば、6月1日から有効のワーホリビザを申請するとします。

この場合、6月1日の90日前の3月3日前後には、東京のポーランド大使館でビザを申請する必要があります。

(※90日=3ヶ月、ではありません。31日まである月もあるので、それらを足すと91日以上になってしまいます。各月1日の90日前は都度異なるため、自分で計算する必要があります)

 

今回は例えば、3月4日に申請したとしましょう。

この場合、ビザが無事に発給されるまで7~10日見ておく必要があります(僕の場合はなぜか早く、4営業日ほどで降りたのですが…)。例えばビザが降りて受け取りに行ったのが3月14日だとします。

この場合、ポーランドに渡航できるのは早くて翌3月15日です。

 

ですから、この場合早くて3月15日にポーランドに到着して、5月31日まではビザ無しで滞在、その後6月1日から翌年の5月31日まで、ワーホリビザで滞在する、というのが、どう考えても現実的な方法になってしまいます。

 

僕の場合、本当は15ヶ月になるべく近い期間滞在したかったのですが、シベリア鉄道を使ってポーランドまで行くことを決めていたこともあったので、結局約13ヶ月の滞在になってしまいました。

 

まあ、それでも十分過ぎるほど長いとは思うのですが、これだけ「1年以上滞在する方法」をここで話しているのは、「ポーランドの夏は本当に素敵」だからなんですよね。

 

特に6月~8月あたりは気温も25~35℃前後、日本みたいに湿度も高くなくカラっとしているので、めちゃくちゃ過ごしやすいです。日照時間も長いので、6月20日前後だと、22時頃にマジックアワーを楽しめる、ということもできます。

 

だから、これからポーランドにワーホリで来る人は、できればこの「ノンビザ滞在」を利用して、特に夏頃に来るのであれば、ポーランドの夏を2年続けて経験して欲しいんですよね。日本みたいに梅雨もないですし、本当に過ごしやすい。

 

というわけで、これだけ推奨しているのですが、最後に二点だけ注意点を。

 

目次

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①ワーホリビザでの滞在に切り替わる前後に、必ずシェンゲン協定外の国へ移動しよう

これについてはこちらの記事でも書いていますが、どうやらパスポートには、ビザの有効日以降にポーランドに入国したことを示す国境審査のスタンプが必要のようです。これがないと、いくらビザの有効日の前の入国スタンプがあっても、不法滞在と見なされてしまいかねない恐れがあるので、大使館の人からはビザの受け取りの時に口酸っぱく言われました。

で、現実的にどの国に一回移動するかですが、ウクライナが一番いいと思います(僕もビザ滞在に切り替わる時に、ワルシャワからキエフまで飛行機で移動して、きちんとパスポートにスタンプを押してもらいます)。

 

ウクライナは、特にロシアと接している東部やクリミア半島沿岸には「渡航するな」という外務省の勧告が出ていて、もちろんそこに近づくのはNGですが、キエフやリビウなど、中心から西側寄りだと比較的治安も良いと思います(あくまで比較的、です。一応外務省のページを見ると、ウクライナ全域に「渡航時には注意を払って下さい」という勧告が出ています)。

他の国で行きやすいのはイギリス、ドバイ(UAE)、モルドバ、キプロスやモロッコだと思いますが、航空券が高いという理由もあるので、一番妥当なのはウクライナのリビウかキエフでしょう。

 

②ノンビザで入国するときの国境審査がゴタゴタする恐れがある

これは、僕がシベリア鉄道でベラルーシからポーランドに入国した時に実際に経験したのですが、ポーランド入国時の国境審査で、パスポートチェックをする警備隊に「まだビザの有効期間が始まっていないぞ?」と言われ、危うく列車を降ろされて取調室送りにされそう、ということがありました。

 

結局、別の警備隊の人が「日本人は90日間ビザなしで滞在できるはずだろう?」という正しい説明をして確認を取ってくれ、無事に入国できたのですが、この「ビザ無し+ビザ有り」での連続滞在というのは、少しマニアックな方法であるのは事実ですし、国境警備隊も各国とのビザのルールを全て理解していない恐れもあります。

 

今回の僕の場合は、マニアックなルールを使いつつ、ベラルーシからポーランドというマニアックな経路で入国を為たのでゴタゴタしてしまったのだと思いますが、ワルシャワ空港で入国する際も、同じようなことになりかねません。こういう場合は、正しいルールを理解してくれる担当者がいれば良いのですが、万が一の時には「日本人はビザ無しで90日間滞在できる」ということを英語で説明するか、ポーランド語で説明する準備をしておいたほうが良さそうです。

(僕はこの入国時に、ビザ有滞在に切り替わる時にウクライナに飛ぶということをeチケットを見せて説明したのですが通じなかったので、航空券がどうこう、という話よりもビザの有効期間の話を直接したほうがいいと思います)

 

といっても、こんなことばかり書いていても皆さんの不安を煽るだけになってしまうので、ここは別のワーホリ挑戦者のブログから、特に問題なくビザ無し+ビザ有り滞在をできている、という証拠をお見せしてこの記事を締めようと思います。

 

この方のブログ記事「おびえることなかれ、空港での質問攻め」を読めば、きちんと説明すれば相手も理解しますし、特に問題なく入国できます。この方もビザ滞在での切り替え時にウクライナに行かれたようですが、僕とは違ってウクライナ行きの数日前にチケットを購入されているようなので、特に問題ないと思います。

 

ついでに言っておきますと、片道航空券を探すならスカイスキャナーを使うのが一番いいです。

このサイト上で日本(東京発が一番チケットが見つかるでしょうね)からワルシャワまでの片道航空券を探せば、アエロフロートやエミレーツ航空、エティハド航空などで安いチケットが見つかるはずです。

 

 

それでは皆さん、素敵な旅を!

 

 

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