利用予定のフライトが機材トラブルでキャンセル!一時帰国前に体験したルフトハンザの対応とは…?
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2019年10月に一時帰国をしたときに、まさかの「フライトキャンセル」を経験してしまって、楽しみにしていた一時帰国の出鼻をくじかれた格好になってしまいました。

 

今回は、体験したくてもなかなかできない(?)、フライトキャンセルから、航空会社の対応までの顛末をここにまとめておきます。

 

目次

もともと予定したフライトのスケジュールと、当初心配していたこと

 

1年に何度か、仕事などの予定で一時帰国をするのですが、今回は2週間程度のスケジュールで、帰国中も予定が埋まり気味だったこともあったので、初めて自腹でビジネスクラスのチケットを購入してみたんです。

 

そのルートが、

往路:ブダペスト~ミュンヘン~上海~関空

復路:関空~上海~ミュンヘン~ブダペスト

という2回乗り継ぎのもので、上海~関空のフライトだけエコノミークラスでの発券、あとはビジネスクラスでの発券でした。

 

ちなみに、予約のときにブッキングクラスきちんと確認しておらず、全区間ビジネスクラスだと思っていました…。まあ、スカイスキャナーで「ビジネスクラス」で検索をかけてヒットしたものだったので、全区間そうなのかな、と勝手に思っていたので、支払いをする前に確認していなかった自分が、これは悪いですね(とは言っても、3時間くらいのフライトなので、エコノミーでも全然問題ないと思っていましたが)。

 

この往復チケットで、クレジットカードの手数料込みで締めて19万円。手数料で1.1万円くらいかかったので、チケットと諸費だけだと17.9万円だったと思います。まあ、この金額なら買っちゃいますよね…。

 

で、帰国前に心配していたのが、ミュンヘン空港での乗り継ぎ時間。

 

ブダペストを出発してミュンヘンに到着するのが21時35分で、ミュンヘンから上海に出発するのが22時20分。その乗り継ぎ時間、わずか45分。

 

これ、果たしていけるのか、と。

 

チケットを購入するときはそこまで心配していなかったのと、ミュンヘン空港の公式サイトでは、「国際線乗り継ぎに必要な最低時間は35~55分」となっているので、「まあ走れば問題ないか」と思っていたのです。しかも今回はビジネスクラス利用なので、ミュンヘンに到着したら真っ先に飛行機を出ることができるし…という算段もありました。

 

ちなみに、シェンゲン圏内を出発してシェンゲン圏の別の空港で乗り継ぎをしてシェンゲンの外に出るときは、乗り継ぎ空港での手荷物検査は必要ありません。なので、ヨーロッパから帰国する飛行機での乗り継ぎで考えなければならないのは、実質的に出国審査の待ち時間だけです。

 

まあ、ビジネスクラス利用なので、出国審査もプライオリティレーンを使わせてもらえるだろうし、上海行きの飛行機もちょっとは待ってくれるだろう、それに、1週間分のフライト情報を確認できるアプリを見てみると、多くの長距離フライトに共通するように、30分ほど遅れて出発しているのがデフォルトだったので、まあそこまで心配しなくても間に合うかな、と。

 

 

それくらいに思っていたわけです。

 

 

で出発当日、空港に向かっている途中に第1のトラブルが発生します。

 

上海行きのフライトが大幅に遅延。香港行きに振替に

 

ブダペストの空港には、乗り合いバスで向かっていました。市内を飛行機出発の約3時間前に出て、空港には2時間前には到着してくれる、なかなか便利なサービスです。

 

この乗り合いバスについてはこちらの記事でも説明しているとおり。

 

で、このバスで空港に向かっている最中に、電話が鳴ったんですよね。

 

通知を見ると非通知で、なっているのはヨーロッパで使っている番号ではなくて、日本のIP電話アプリのほう。

 

日本は既に深夜なので、日本からの電話ではないと思いつつ出ると、「ルフトハンザなのですが…」という言葉が。

 

どうも、ミュンヘンを22時20分に出発するフライトが大幅に遅れて、離陸予定が翌朝の8時30分頃に変更になることが確定になった模様、と(笑)

 

そして、待ち時間が長すぎるので、「香港行きのフライトに振り替えますが大丈夫ですか」と案内が入りました。それだと、香港で3時間ほど待って、そこからはキャセイパシフィックを使って、関空にはもともと予定していた時間より1時間ほど遅い、翌日の夜10時頃に到着予定、ということでした。

 

もともと、帰国した日に神戸まで行って、ホテルで泊まって翌朝にお世話になっているヘアサロンで髪を切ってもらう予定だったので(学生のときからお世話になっているところで、最近は帰国時に関空から直接髪を切りに行くのがデフォルトになっています)、その日の夜のうちに関空に着ければ大丈夫、くらいに思っていました。

 

なので案内に従って、空港に行ったら振替の搭乗券を受け取って下さい、ということで、空港に無事に到着したわけです。

 

ちなみに、ルフトハンザのミュンヘン~香港便は、あの2階建て飛行機であるエアバス380型で運航。この飛行機は2階部分がファースト・ビジネスクラスになっているので、降って湧いたチャンスに、「おお、これが僥倖というやつか…」と、バスの中でフライト情報を確かめながらニンマリしたものです(笑)

 

 

荷物を預けて保安検査を通ってからが、本当の試練の始まり

 

ブダペスト空港では、ルフトハンザとその系列であるオーストリア、スイス、ブリュッセル航空の4社のカウンターが共通。ミュンヘン、フランクフルト、ウィーン、チューリヒ、ブリュッセルへのフライトを全て同じカウンターで捌くので(時間帯によって飛んでいるフライトが違うので、全フライトのお客さんが一気に押し寄せることはありませんが)、ごった返しているエコノミーカウンターを横目に、ビジネスクラスのカウンターに並んで、さっさと手続きをしてもらいます。

 

ちなみに今回の元々のフライトは、上海~関空(空港到着の時点で香港~関空)がエコノミークラスだったので、手荷物規定は全区間エコノミーの制限に従うため、23kg×2個の荷物しか預けられませんでした(いつも、この個数と重量がちょうどなので特に問題ありませんでしたが)。

 

その後、さっさと保安検査を通過して、プライオリティパスで使えるラウンジに滞在しながら、搭乗開始の案内を待っていたのですが、この辺りで少し異変に気づきます。

 

 

いつまで経っても案内されない搭乗口、誰もいないお客さん

 

普通、出発の30分前にはゲートの案内がされるのですが、今回のミュンヘン行きのフライトは、元々案内されていた搭乗口がなぜかキャンセルになった後、一向に新しいゲートの案内がされません。

 

もともと予定されていた搭乗口に行っても、別のフライトの乗客が搭乗を始めている、という謎の状況。

 

少し不安になって、改めてフライト確認アプリを使って確かめてみました。ブダペスト発ミュンヘン行きのルフトハンザ機に乗る予定なので、飛行機はミュンヘンから飛んできてそのまま折り返すはず、ということで、ブダペストに飛んでくる飛行機を調べてみたら、

 

「飛行機はミュンヘン空港に一度引き返しましたが、再度ブダペスト空港に向けて飛行中」

 

という表示が…。

 

そのアプリによると、1時間ほど遅れてブダペストに到着予定とのことなので、まあそのうち新しいゲートが案内されるだろう、と思って、再度ラウンジで待っていたのです。

 

が、時間が経っても一向に新しい案内が入ってきません。

 

 

これはさすがに変だ、もうミュンヘンからの飛行機は空港に着陸している時間のはずなのに………と思って空港の中を歩いてお客さんに聞いてみるのですが、誰もミュンヘン行きの飛行機に乗る人がいません。

 

これはさすがにおかしいぞ?と思って、別のゲートで暇をもてあましているスタッフに聞いてみたら、「ミュンヘン行きはキャンセルになりました」という答えが…。

 

 

えぇ、ブダペストに遅れて飛んできているって情報は嘘だったの?

 

香港行きのフライトで、2階のビジネスクラスから下界を見下ろすことが夢に潰えるの…?

 

この時は、色んな感情が頭の中でうごめきましたw

 

 

呆然としながらも、どうにかしないといけないのでスタッフさんに更に詳しく聞いてみると、「到着ロビーのターンテーブルで荷物を受け取って、チケットカウンターでフライトの振替をしてもらって下さい」と。詳しい話は、彼女らも担当じゃないので、カウンターに言ってから話をしてくれ、と。

 

何をするにも、とりあえず荷物を受け取ってカウンターに行かないといけないので、色んな感情を抑えながら、重い荷物を拾って、カウンターに行きます。

 

チケットカウンターで待ち続けて、チケット変更に

 

1時間前にビジネスクラスのカウンターで荷物を預けた場所の向かい側にあるチケットデスクに、同じフライトを利用予定だったお客さんが列をなしています。しかも僕はフライトのキャンセルに気づいたのがほぼ最後だったようで、一向に進まない列の最後尾に付くことになってしまいました。

 

たぶん、翌日の夜に日本に着くことは無理だから、神戸のホテルはキャンセルだな、でも前日キャンセルだとお金返ってこないな、とか。

 

更に次の日に朝一で髪を切ってもらう予定があるけど、それに間に合うかな。再度変更してもらうことはできるだろうけど、帰国中に神戸まで片道2時間かけて移動する時間を確保できるかが心配だな。しかも帰国した5日後には東京に仕事で行くから、それまでには髪切りたいけど、とか。

 

そもそもいつ日本に帰れんねん。今日はどこで泊まればええねん、とか。

 

 

色んな気持ちが頭の中でグルグルうごめきますw

 

 

まあ、1人で考えてもしゃーないので、前に並んでいる人と、気分転換も兼ねて愚痴っぽく話をします。

 

なんでも、他の人にも「フライトキャンセル」の連絡ははっきりとされなかったようで、搭乗口の案内が消えて待っていても何もアップデートされず、結局グランドスタッフからキャンセルの連絡が伝えられた、と。

 

 

でも、僕が気づく30分ほど前には、その案内はされていたようでした(笑)

 

 

前の人は、オーストラリアに住んでいるパキスタン人で、休暇でヨーロッパに旅行に来ていて、これからパキスタンの実家に帰って親に顔を見せに行く、と行っていました。ミュンヘンとアブダビで乗り継ぐ予定が、フライトがキャンセルになって絶望的だ、と(たぶん、1回の乗り継ぎでは帰れないんだと思います)。

 

 

で、こういう話を聞いていると、なんだか非常に話を進めづらくなるわけです。というのも、僕はビジネスクラス発券で、恐らく振替もビジネスクラスになるからです。

 

周りの人が「エコノミーで長旅大変だ~」って言っているときに、「いや、僕ビジネスなんでそこまで大変じゃないです…」とか言ったら、KYじゃないですか。「大変ですよね~」なんて、上手いことお茶を濁して会話続けるしかなかったので、この時間は別の意味でも地獄でした。

 

 

で、やっとこさ僕の番になって、開口一番「できるだけ早く日本に帰るフライトを探して下さい」と。

 

たぶん、ルフトハンザが加盟しているスターアライアンスの他会社も含めて、振替のフライトを探してもらえる仕組みになっているんだと思って(それがアライアンスの強み)、自分でも待ち時間の間に色々と手段を考えたのですが、意外と「翌々日の朝に関空に着く(=散髪に間に合う)」フライトってなくて、恐らくルフトハンザのミュンヘン~関空便だけ。

 

他は、翌々日の朝に羽田か成田に着くフライトしかなくて、そこから関西まで飛んだら到着は昼以降になります。

 

なので、「振替してもらうなら、たぶんこのルフトハンザ一択だな」と思いながら、担当者と何度かやりとり。

 

その担当者が、どこか(ルフトハンザのチケット窓口?)に電話をして、結局「翌朝の、ブダペスト~ウィーン、ウィーン~ミュンヘン、ミュンヘン~関空」という3つのフライトに振り替えてもらえました。有難いことに全区間ビジネスクラス。事実上のアップグレードでしょう。

 

本当は、乗り継ぎの少ないブダペスト~ミュンヘン、ミュンヘン~関空の2区間で発券してもらいたかったのですが、ブダペスト~ミュンヘンは空席なしとのことで、一度途中のウィーンを噛ませることになったそうです。

 

いやはや、ブダペスト~ウィーンなんて飛行機で45分、鉄道でも2時間30分で移動できる距離で、「こんな区間に飛行機飛ばさなくていいやろ」と思っていましたが、そんな区間のフライトに救われるもんです。本当にどこで何にお世話になるか分かりません。

 

と、最初に保安検査を通ってからこの飛行機の振替が終わるまで、約3時間30分。チケットカウンターの待ち時間だけで1時間30分くらいあったんじゃないかな…。

 

 

ちなみに、後日フライトステータスを確認してみると、確かに「キャンセル」になっていました。

 

アプリ情報だと「ミュンヘン空港に引き返し」となっていました。たぶんエンジンか何かの不調だったんでしょう。

 

 

その日の夜はブダペスト市内のホテルに無料で宿泊

 

そうそう、振替の列で待っているときに「今日の宿はどうなるねん、まさか空港泊とちゃうやろな…」と内心思っていましたが、さすがにそんな塩対応ではありませんでした。

 

もう一度ブダペストの市内に戻って、割り当てられたホテルに無料で宿泊できるとのこと。

 

また、そこまでの往復の送迎も無料。全て航空会社の負担なんだと思います。

 

 

ゲレールトホテル(温泉がある有名なホテル)の系列のホテル(確か三つ星か四つ星)に泊まることができました。こんなところ、旅行で来ても泊まらんわ……。

 

ホテル自体はすごく快適だったのですが、いかんせん振替が終わったのが22時、バスでホテルに着いたのが23時で、翌朝は「4時20分にバスが迎えに来ます」ということだったので、実質仮眠を取ることしかできず(ブダペスト発ウィーン行きのフライトは7時出発)。

 

今回は仮眠のための仮滞在しかできませんでしたが、本来このホテル、朝食と夕食もサービスに含まれているようで、僕のようなフライトキャンセル組でも、食事もできたようなので、今度機会があったら、きちんと泊まって利用してみたいなと思いました。

 

最初、ホテルに着いたときは「フライトがキャンセルになって、ここで泊まるように割り当てられました」と言っても「正式な連絡が空港(航空会社?)から届いていない」と言われて、一旦フロントで確認してもらってOKになり、「本当は夕食もあるんだけど、時間が時間なので今日はもう終わってるんです、ごめんね」とも言われ、更に「明日の朝食も含まれているよ」と、(いやどんだけ親切やねん…)と思うほど、丁寧なサービスでした。出発時間が遅かったら、朝食は食べたかった。

 

結局、シャワーも浴びずに寝たのが0時頃。4時間ほどしか寝ずに翌朝未明にバスに再度乗って空港へ。

 

今回はビジネスクラス発券だったので、帰国までの移動は快適そのものでしたが、これがエコノミークラスで予約していたら………

 

想像したくもないですし、今回のようなトラブルが起こる確率は相当低いと思うのですが、帰国後の予定が埋まっているときは、ビジネスクラスで予約しておくほうが、何かと保険も利いて万が一の時にいいのかな、と思いました(どのみちビジネスクラスで帰れるのは確かなので、損はしない)。

 

 

もう二度と経験したくないフライトキャンセル

 

というわけで、先日の一時帰国の際にひっそりと経験したフライトキャンセルと、その後の航空会社の対応についてまとめました。

 

こんな体験初めてだったのと、当時は疲れもたまっていて朦朧としていてよく覚えていない部分もあるのですが、確かに言えることは、長距離フライトが関係するフライトのキャンセルは肉体的にも精神的にもダメージが大きすぎることと、万が一のことを考えて、帰国した日に予定を入れるのはできれば避けたほうがいい、ということです。

 

今回は、振替によってより便利なフライトを利用することができましたが、エコノミークラスで予約していてこれだと、空港で発狂していたでしょうし、帰国してから3日間は全く動けなかったと思います。大陸横断フライトを利用する皆さん、前後のスケジュールには余裕を持ってチケットを取り、予定を立てておきましょう。

 

※振替によって利用した、ミュンヘン→関空のルフトハンザビジネスクラスについては、こちらの記事でまとめています。

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