徹底比較!ワルシャワとクラクフ、どっちが住みやすい?
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ポーランドのワーキングホリデー+前後でノンビザ滞在を利用して、僕は合計で1年3ヶ月ほどポーランドで生活をしていました。

 

もともとは、全期間をワルシャワで住むつもりだったのですが、アパートの貸し主の都合でそれができなくなったので、最後の2ヶ月(2017年9月、10月)はポーランド第2の都市(かつ、ポーランド最大の観光都市)であるクラクフで一時的に生活をしました。

 

僕はこの1年、海外で生活をしながら、ほとんど日本の取引先と仕事をして、ある程度「土地に根を張らない」行き方をしていたのですが、今回のワーホリでワルシャワとクラクフ、生活してみてどちらが便利だったのか、生活をしての所感をまとめておくことにしました。

 

これからワーホリでポーランドに行く方は是非参考にして下さい。

 

※ワルシャワでは計12ヶ月程、クラクフでは計2ヶ月未満の滞在だったので、定量的データを取るには差がありますが、そこは主観ということでご容赦下さい。

 

 

目次

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ワルシャワとクラクフの住居環境は?

最初に、ワルシャワとクラクフの住居環境について簡単にまとめておきます。

①ワルシャワ

・家賃:2006ズロチ(約63000円/2017年11月現在)+70ズロチ(インターネット代)。これに加えて、2ヶ月に1回、光熱費とガス代で1000ズロチほどかかりました(光熱費、ガス代は夏と冬で差がありますが、均して50ズロチ程度)。家賃は1950円で、これに水道代56ズロチがかかっていたので中途半端な金額になっています。

 

・アパートは一人暮らし、約45平米。寝室兼仕事部屋、ダイニングキッチン、バスルームがあって、周りも静か。一人で暮らすには十分過ぎる広さでした。

 

自分の仕事道具などを広げる前、入居直後の写真です。一枚目の写真の右側にロフトベッドがありました。

 

・ワルシャワ中心部(中央駅やCentrum)まで徒歩+トラムで約15分という、これ以上ない立地。ここまで出たら、メトロも使えるし旧市街方面にも更に進めるのでなんとかなりました。中央駅隣接のショッピングモールの家電量販店や世界食材屋さんで買い物もしょっちゅうしていたので、ワルシャワ市内でも相当立地の良い場所に住むことができました。

 

・物件探しは、ポーランド人の知り合いに相談してその友人を紹介してもらうことに。ワルシャワでワンルームを丸々借りると2000ズロチ~2500ズロチほどかかるみたいなので、相場の下限あたりで良い条件の物件を引き当てることができたと思っています。

 

②クラクフ

・家賃:エアビを介して、約7週間で合計10万円。ここにインターネット代や光熱費、ガス代、エアビの清掃料金も含まれていましたが、やはり仲介サイトを利用しているだけ割高感が結構ありました。

 

・住居はアパートの1部屋を使って、バスとキッチンは共用。部屋の面積は15平米くらい?だったんですが、ベッドがソファベッドになっていて寝心地が大変悪く、また運が悪いことに、同じ時期に入居した同居人のマナーがひどく、この物件は大ハズレでした。

 

・立地は旧市街から徒歩15分程度のところで、バスを使えばクラクフ中央駅・バスターミナルにも15分かからずに出られました。ので、物件自体はまずまずだったんですが、同居人やら何やらの巡り合わせが悪かったというしかない状況。

 

・元々2ヶ月しか滞在しない予定だったので、クラクフ生活時には色々と妥協・泣き寝入りしてしまった部分も多かったです。もっと良い物件を選んでいたら、生活の質も一段と上がっていたかも…と今更ながら思います。

 

それぞれの街の便利なところと不便なところをまとめてみる

(クラクフのヴァヴェル城)

ワルシャワは「ビジネスの街」ということもあって、個人的にはとても快適に暮らせる街でした。道路が広くて街にも開放感があったのと、トラム、バス、メトロが縦横無尽に動いているので、移動も比較的簡単にできました。クラクフは、やはり「歴史がある」街なので街(特に旧市街)の雰囲気はとても素敵ですが、トラムと車が同じ道路を走っていたり、歩道も車道も狭くて窮屈な感じがあったりして、ワルシャワで住んでいたこともあるのでしょうか、そこまで暮らしやすくはないかなあ、と思いました。

 

クラクフのほうが見て回るスポットが多いので見どころは沢山あるので、訪れる価値は高いんでしょうが、観光で訪れるのと生活をするのでは全く違う、ということが如実に表れている好例かと思います。

 

また、ワルシャワにはWarsaw Socialやタンデムポリグロットコミュニティが活発に活動していて、ふらっとイベントに出かけて友達を作ることもできたのはよかったです。クラクフでも英語のタンデムイベントはありましたが、僕はワルシャワでポーランド語のイベントにしかほぼ参加していなかったので、英語のコミュニティはどうでもよかったかな…と(クラクフにも、探したらポーランド語のコミュニティはあるのかもしれません)。

 

物価は、ワルシャワのほうが気持ち高めです。といっても、パブで飲むビールが1~2ズロチ違う、くらいの差なんですが、ポーランド人にとってはこの差がとんでもなく大きいようで。僕はほとんど気になりませんでしたが、クラクフで生活をしていると、ワルシャワはいわゆる「東京価格」に感じてしまうのかもしれません。

 

それぞれの街で会った、お世話になった日本人については、ワルシャワは社会人が多く、クラクフは学生とワーホリがほとんど。ワルシャワでは、時々大人の金銭感覚に付いていけなくなったことがあって、これが軽くトラウマとして残ってしまったんですが、やはり1年くらい住んでいた、ということもあって、人生の先輩から沢山助けて頂いたこともありました。

 

ワルシャワの日本人学校で講演ができたのも、大学生向けにセミナーができたのも、この地で1年間生活をして、駐在員、ワーホリ、現地採用、留学生、国際結婚をされた人、起業家…様々なバックグラウンドを持った、様々な年代の日本人と多く関われたことが結果に繋がったのではないかと思っています。

 

一方クラクフでは、自分より下の世代の人が多くて、刺激を受けることが多かったです。自分がお世話になったのは、同じ世代でずっとクラクフで生活していた人達でしたが、コミュニティの雰囲気(空気)もワルシャワとは全然違いました。

 

僕は、クラクフでもほとんど留学生と関わる機会がなく(ちょうど留学生の入れ替わりの時期に自分もやってきたので)、ワーホリや現地採用の人達との関わりが多かったのですが、人との関わりについては、ワルシャワよりクラクフのほうが良かったなあ、と思っています。

 

ワルシャワの場合、それぞれが一匹狼みたいなところがあって、大きなコミュニティはあまりできなかったんですが(というか、自分があまり参加していなかっただけですが)、クラクフは一つにまとまっているというか、団結感がありましたね。まあ、ワルシャワのあの緩さというか、適度な距離感も僕には心地よかったのですが、クラクフは、たった2ヶ月しかいなかったとは思えないくらい密度の濃い繋がりができたので、それに正直面食らいました。

 

(ワルシャワ・ワジェンキ講演でのショパンリサイタル)

 

あと、ワルシャワが地味に良かったのは、ショパン国際空港からヨーロッパ各地へ空路で移動できることでした(ポーランドワーホリの場所をワルシャワにした大きな理由は、実はこれでした)。クラクフにも空港はありますが、国外に行く路線は限られていて、長距離バスだと移動時間も長くなってしまうので、ワルシャワから飛行機で近隣諸国や西欧に行けるのは、個人的にはおおきなメリットでした。

 

クラクフは、秋口から晩秋(初冬)までの2ヶ月しかいなかったので、「クラクフの良さ」をきちんと体験する前に離れてしまった、というのも事実なので、本来は1年ずつ住んでみるとかしたほうがいいのかもしれません。が、ワーホリ+ノンビザ滞在だとそれも厳しいので、今回の生活では、クラクフの魅力はそこまで知ることができなかったのかな、とも思っています。

 

逆に言うと、クラクフは住居問題や何やらがあったにも関わらず、とても素敵なコミュニティに属せた(素敵な人達と多く出逢えた)ことが、生活の総合満足度を十分過ぎるくらいにプラスにしてくれたと思っています。あのクラクフの結束感というか安心感は、何にも変えられないものですね。

 

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まとめ

ワルシャワ1年、クラクフ2ヶ月という偏りはありますが、僕が両都市で生活をしてみての所感を簡単にまとめました。クラクフにもっと長く住んだら見方も変わるのかもしれませんが、今のところ、ワルシャワの規模感や落ち着きが自分には合っているのかなあ、と思います。

 

これからポーランドにワーホリでお越しの方は、半年はワルシャワ、半年はクラクフ、のように、定期的に別の街で生活をしてみるのもいいかもしれません。

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