アムステルダム・スキポール空港のKLM CROWN LOUNGEで、ビジネスクラス搭乗までのひとときをゆったり過ごす
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2020年2月に、アムステルダム→関西空港でKLMオランダ航空のビジネスクラスを利用しました。その際に、アムステルダム・スキポール空港で利用したのが、KLMの旗艦ラウンジでもある、CROWN LOUNGEでした。

 

今回は、このCROWN LOUNGEについて詳しくまとめます。

 

目次

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使ったのはシェンゲン圏外(非シェンゲン圏)にあるCROWN LOUNGE

スキポール空港には、CROWN LOUNGEが2箇所あります。1つはシェンゲン圏内フライト用の、シェンゲン圏内エリアにあるもの。そしてもう1つが、今回利用した、非シェンゲン圏(シェンゲン圏外)にあるもの。

 

この、非シェンゲンCROWN LOUNGEは、通称「CROWN LOUNGE no.52」とも呼ばれ、

・スキポール空港で出国審査を受けて日本に帰国するとき

・日本からアムステルダム経由でイギリス(シェンゲン圏外)に行くとき

などに利用できます。

 

今回は、スキポール空港で出国手続きをして、このラウンジを利用しました。

 

出国審査場を越えてからのざっくりとした行き方は、まず、審査場を越えて左側に向かいます(下のような案内があります)。

道なりに進んでいくと、右手にラウンジの入り口があります。

ラウンジはワンフロア上にあります。

入り口には、アライアンスであるスカイチームの加盟航空会社の一覧が。

なお余談ではありますが、スキポール空港で免税手続きをする場合、乗り継ぎ便利用であれば、このラウンジに行く通路の、ラウンジの向こう側の左手に税関があります。EU圏内からアムステルダム経由で帰国する場合、機内持ち込み手荷物の税関スタンプはこの税関で押してもらいましょう。

 

少し分かりづらいですが、下の写真の奥に映っているのが税関です。

 

ズームアウトで見ると、こんな感じ。

CROWN LOUNDEを更に奥手に進んで行くと、左手に両替カウンターが見えて、その右隣にカートが駐機されています。

 

このカート置き場の奥に税関があります。

 

さて、話を本題に戻しましょう。

 

ラウンジの入り口では搭乗券をかざすだけ。2階が休憩エリアで3階は有料レストラン

  実は、CROWN LOUNDEは二層立てになっています。ラウンジへの入室は全て2階で行われて、当日の搭乗券を見せるだけ。

利用者は、ビジネスクラス以上の座席クラスの利用者、及びFlying Blueの上級会員。上級会員の追加ゲストに限って、料金を支払えば同伴者としてラウンジの利用ができます。

 

2階エリアは主に休息のためのスペースになっていて、横長のラウンジ内にはビュッフェ、バー、ワークデスク、映画コーナー、シャワールーム、仮眠室などが適所に配置されています。

 

また、更にワンフロア上の3階にはレストランがあって、有料(又はFlying Blueのマイルでの支払い)で、しっかりとした食事を口にすることができます。

 

ちなみに、ラウンジ内は各エリアに名称が付けられていて、3階のレストランは「Sky」というネーミングでした(レストランの名前はBlue bar/restaurant)。

 

仕事を片付けるのに最適なPolder

CROWN LOUNDEの中で一番滞在する時間が長いのは、恐らく仕事を捌くことを目的に作られたPolderでしょう。

 

 

Polder(ポルダー)とは、オランダにある干拓地のこと。国土の4分の1の面積を占めていて、海面より低いことは、恐らく誰もが地理(社会)の時間に習ったことがあるかと思います。

 

Polderには軽食が用意されていて(ラインナップは後述)、ノートパソコンを開いて、食事やドリンクを脇に置きながらカタカタできるスペース、そして、隅のほうではありますが、パソコンを置ける細長のデスクも用意されています。

利用したのは、平日の朝9時半頃から13時半頃まででしたが、午前中は座席のほぼ全てが埋まるほどの盛況っぷり。ビジネスクラス以上・優良会員の利用者もなかなか多いようです。

 

これがパソコンも置けるデスク。木製で、デスクの中心部には個数限定ですがコンセントもあります。

 

Polderエリアに用意された軽食類。ラウンジ内でサーブされる食事はこのエリアのものだけで、他にがっつり食べたいときは、ワンフロア上のレストランに行く必要があります。

パン類。奥に見える、棒に刺さってるパンは謎。

ゆで卵など。

スナック系のもの。

チーズ。

ヨーグルト。

ジャガイモとソーセージ。

シャンパン。

用意されていたワインは、南アフリカ産のものでした。白、赤、ロゼが1種類ずつ。

 

ジュース類。

 

スナック系なんですけど、よく分からない食べ物。色と雰囲気がサルミアッキにしか見えない。

 

オランダと言えば、ビールはハイネケン。サーバーで注ぐタイプです。

ミネラルウォーターもサーバーで注ぎます。炭酸なしと炭酸ありのアイコンが分かりやすいですね(左が炭酸、右が無炭酸)。

 

上級会員向けのラウンジではありますが、食事の質とバラエティはそこまで豊かではなく、プライオリティパスで利用できるラウンジと同等のように感じました。

 

あくまでスペースが広くてシャワーなどが使える、というのが、利点のように思えます。

 

奥に用意された数限定の半個室は常に満室

ラウンジの一番奥には、パソコンを開きながら食事を取れる半個室スペースがあります。

扉はないんですが、造りが狭めの個室のようになっています。乗り継ぎ時間が長いときには、ここを確保できれば仮眠も取りやすそうですが、席数が限られていいて、僕が利用したときは、午前中はずっと埋まっていました。

スペースはこんな感じ。

 

映画を見られるDutch Mountainが、滞在中は落ち着くかも

Polderのやや脇にある一角が、Dutch Mountainというエンタメエリア。座席が階段状に作られていて山状になっているのでこの名前が付けられているんですが、平坦な国のオランダでこのネーミングとは…。なかなかセンスを感じます。

 

Mountainの頂からみた、Polderの景色。

テレビは、チャンネル変更まではできないようでした。

ここは、ソファの大きさが1人用と2人用のものがあって、2人用のものであれば横にはなれるので、仮眠が取りたいときはここを使うのも良いかもしれません。

 

Polderとは違って、やってくる人自体が少ないので、休息が必要なときには重宝する場所ですね。

 

なお、オランダで一番高い山の標高は海抜322.5メートルで、日本で一番低い山の408.2メートルよりも低いもよう。高さ322メートルって、それは果たして山なのか、という話でもあるかと思いますが…。

 

反対側のエリアにある食事スペースとシャワーエリア

CROWN LOUNDEの、向かって右側に広がっているのがPolderとDutch Mountainなのですが、反対の左側に広がっているのが、SeaとCityの、食事エリアとシャワー室・仮眠室のパートです。

 

上では、食事エリアはPolderにしかない、と書いていましたが、食事を取れる場所自体は、Polderの反対側にもあります。メニューの内容は同じで、椅子とテーブルのサイズと外観、スペースの間取りが違っているだけなので、パソコン作業をメインにするか、食事メインにするかで利用する場所を変える、というのが賢い使い分けだと思います。

 

こちらのCityだと、ビールや他のアルコールをカウンター越しに用意してもらえる、という違いがあります。

手前のテーブルはパソコンでの作業にも使えます。全体的に、食事のプレートを置いて使うためのテーブルがこちらには多いです。

雑誌・新聞コーナーも。

 

シャワールームは予約制。仮眠室は別途有料

シャワールームは、このCityエリアの更に奥にあります。

 

シャワールームを使うには、シャワーエリアの入り口手前にあるカウンターで予約をする必要があります。

 

予約は、ラウンジの公式サイトでも事前にできるのですが、シャワールームの手前にある端末で、搭乗券のバーコードをかざすほうが簡単だと思います。

バーコードをかざすと、搭乗までの時間の中で、シャワー室を使える時間帯を15分刻みで表示してくれるので、希望の時間帯を選びましょう。

 

予約ができたら、利用する時間帯に、この端末の横にあるカウンターで搭乗券と予約のレシートを見せて、鍵(下の写真)を受け取って、利用できます。

えらい年期の入った鍵ですが…。

 

シャワールームの中は、やや狭い+設備が簡素すぎ、という感じ。

はっきりと覚えておらず恐縮なんですが、確か備え付けのシャンプー・リンス類がなかったように思います。機内持ち込み用のシャンプーなどを持っているのであれば、それを利用しましょう。

 

また、ドライヤーも個室内にはありませんでした。清掃スタッフや受付のスタッフに言ったら貸してもらえるかもしれませんが、僕は自然乾燥させたので真偽は不明です。

 

あと、シャワールームとは別に、バスタブのある個室も、希望を伝えれば利用できるようです。予約した時間帯に行って、スタッフにその旨を伝えるといいと思います。

シャワールームの様子。部屋数自体は20室くらいあって、満室で利用できない、ということはよっぽどのことがない限りないと思います。

 

また、仮眠室はシャワールームの更に奥にあるのですが、ここは有料で、3時間の利用で約50ユーロと、なかなかの値段でした。

このドアが仮眠室への入り口なのですが(シャワールームの奥にありました)、この中に入るには、シャワールームの手前にあるカウンターで別途利用手続きが必要とのこと。

 

僕はこのラウンジを利用した日、朝の3時半に空港に向けて出発し、6時半に最初の飛行機が出発、アムステルダムには9時前に到着して、当日15時前のフライトで日本を目指し、8時間の時差を一気に超えて翌朝に日本到着、というスケジュールでした。

 

こんな移動だったので、アムステルダムで5時間ほど乗り継ぎ時間がある間に仮眠を取りたいとは思ったんですが、さすがに有料(というか高すぎ)なので止めました。

 

アムステルダムで8時間の乗り継ぎ待ち、とかであれば、利用してもいいのかなとは思いますね。

 

 

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まとめ

というわけで、今回はアムステルダム・スキポール空港にある、シェンゲン外エリアのKLM CROWN LOUNDEについて、設備や中の様子をざっくりとまとめました。

 

KLMオランダ航空がスカイチーム加盟の航空会社であることを考えると、KLMのマイレージプログラムであるFlying Blueの上級会員になること、あるいはそのビジネスクラスを利用することは、日本人の多くにとっては縁がないことなのかもしれません。しかし、やはり上級会員ラウンジということで、全体的な設備とサービスの良さは高いと感じました。

 

ぜひ、利用する方の参考になればと思います。

 

 

<合わせて読みたい>

このラウンジを使った後で利用した、アムステルダムから関空までのKLMビジネスクラスの利用レポはこちら。

 

スキポール空港にある、プライオリティパスで利用できるラウンジはこちらの記事で紹介しています。

 

 

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