ポーランド南部の日本人詐欺ガイドに関する所感と、旅先でのトラブル回避方法

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初めに断っておきますと、この記事に書かれている内容の一部は、100%確実に客観的事実が担保されているわけではありません。できる限り丹念に情報を調べた上で分析をしてまとめていますが、最終的な判断はこの記事を読んで下さった読者1人1人に委ねられていますので、その点予めご了承頂ければと思います。

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さて、数年前より当局の方からも個人的に相談を受けていた話なのですが、誠に残念ながら、ポーランド国内で、日本人観光客をターゲットにした「詐欺ガイド」の事件が定期的に発生しているようです。しかも、その加害者は同胞である日本人……。普段感情を表に出さない僕でも、さすがにこれには、憤りを覚えます。

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僕自身、この手のトラブルに実際に遭っておらず、ここで公開する内容はあくまで聞いた情報、及びインターネットで調べての情報の引用を主とするものになってしまうのですが、1人でも多くの方が、海外旅行の際に不快な思いをされないように、予め気をつけておきたいことと、危機管理術についてまとめておきたいと思います。

 

 

どういう詐欺事件が発生しているのか?

 

実際に被害に遭われた方のソースがこちら。

ワルシャワ、クラクフ個人ガイド

 

ポーランドのワルシャワやクラクフを旅行された際に、クラクフ周辺を回るのに現地在住の日本人ガイドを利用したところ、ガイド料+交通費などの諸費を含めて、こちらも割高と取られる値段を請求される、という顛末だったようです。

 

その金額が、リンク先にも書かれているように、6時間で約500ズロチ(≑15000円)、これに加えてガイドの移動費や入場料として70ズロチ(約2100円)の請求があったそうです。

 

さすがに、「現地で豪華なランチを食べても1000円かからない」のは言い過ぎだと思いますが、ポーランドで500ズロチと言うと大金です。

 

また、これは被害に遭われた別の方の話ですが、ガイド料を事前(ガイド前日)に支払ったところ、当日ガイド本人の体調が芳しくないことを理由にガイドをキャンセルされて、支払った金額が全て戻ってこなかった、ということもあったようです(聞いた話で、ネット上にソースはありません)。

 

また、同一人物によるものだと思われるのが、ガイドを利用した方のネガティブフィードバックに対して、SNSのDM機能を使っての事実上脅迫(恐喝)とも言える、高圧的かつ陰湿な嫌がらせです。こちらも話を聞いただけですが、詐欺ガイドをしている人の「手下」もいて、協力して陰湿な嫌がらせを続けていた、ということがあったそうです(この話を受けたのは2017年の話なので、記事を書いている2019年現在の実情は分かりません)。

 

ただ、当局からの確かな情報源を辿ると、ポーランドを旅行した際に日本人ガイドに仕事を頼んだ結果、法外な料金を取られた上に、精神的苦痛も負ってしまった方が一定数おられることは、隠しようのない事実のようです。

 

 

せっかくのポーランド(に限らず、好きな海外の国への)旅行でこんな不快な思いをしないために、ここからは、ポーランド旅行での費用の目安と、不要なトラブルに巻き込まれないための危機管理術について、自分の考えをまとめておきたいと思います。

 

 

ポーランド国内旅行の際の旅行費の目安は?

 

ちなみに、上で書いた金額は被害者の一例に過ぎませんが、参考までにポーランド国内を旅行する際にかかる旅行費の目安をまとめておくと、以下のようになります。

 

・ワルシャワ~クラクフを高速鉄道(EIP)で移動(約2.5時間)=2等車で片道約150ズロチ(約4500円)(※2019年3月末に、直近の日付で検索。オンシーズンには値上がりする場合がありますが、早めに購入すると更に安い金額でチケットを取ることもできます)

・ワルシャワやクラクフのホテル=1泊3000円~5000円ほど(1部屋2人で利用した場合の金額。ですので1人当たりの金額はその半分です)。ホテルの形態はアパートメントだったり、いわゆる星付きのものだったりと多様ですが、「平均」と言われる金額はこのあたりの価格帯に収まります。

・アウシュビッツの日帰りガイド(クラクフのホテルで申し込んで、ホテル~アウシュビッツのバス移動と英語ガイド込み)=約3500円~5000円(ツアー会社やシーズンによる)

・ヴィエリチカ岩塩坑の入場料(英語ガイド付きの通常コース)=89ズロチ(約2700円)

・ヴィエリチカ岩塩坑のツアー料金(クラクフ発、ホテルとの送迎あり)=5000円前後(ツアー会社やシーズンにより変動)

・ワルシャワ市内やクラクフ市内でのレストラン=ディナー(夕食)利用でメイン+サラダ+アルコールを注文して、1人100ズロチ(3000円)は普通かからない(100ズロチあれば、ややランクの高いレストランでの食事ができます)

・ちなみに、アウシュビッツ唯一の日本語公認ガイドである中谷剛さんの個人ガイドを利用する場合は、アウシュビッツとビルケナウの両方のガイドで、1回250ズロチ(7500円・これを参加者で均等割する)というのが、目安のようです(クラクフ~アウシュビッツの移動は自力で手配)。

 

 

あくまで目安ですが、1週間ほどの旅行をするとして、移動費、宿泊費、ツアー参加料金、食事代など含めて、5万円ほどあればなかなかいい旅行になるのではないか、と思います(あくまで、ポーランド国内でかかる費用で、日本との航空券は含みません)。

 

となると、人によって感じ方は違うでしょうが、「6時間のガイド料で500ズロチは高いのでは」と思うことだって、あると思います。厳密に言うと、その値段単体で考えるのではなく、その値段とサービスの中身を天秤にかけて、どう思うかであるか、というのは、紛れもない話ですが。

 

海外旅行でのガイド利用時の危機管理方法

 

では、海外旅行でガイドに仕事をお願いする際には、どんな点に気をつければいいのでしょうか。

ここでは、ポーランドで有効な対策も含めて、いくつかまとめておきたいと思います。

 

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①申込を考えているガイドの事業登録番号・納税者番号を確認する

これは、政府観光局からも公式に案内されている情報ですが、

まず、REGON(事業の登録番号)とNIP(納税者番号)があるかで見極められます。上記2つを表記している場合でも、支払い先が番号の名義とちがう場合は要注意です。

NIPは納税者番号であり、現地定住者はだれでも持つもの。そのため、これだけでは事業主として正式に営業しているという根拠にはなりません。ガイドにNIPのみしかない場合は、REGON登録のある事業主(例えば旅行会社)を介してのみ、ガイド業務請負ができます。

という風に、それぞれの番号について説明されています(ソースはこちら)。

 

つまり、国によって制度は異なるのですが、ポーランドの場合、「事業者番号」を持っていることが、現地でガイド業などの仕事をする際に必要で、それを持っていない場合は、正式な旅行会社に登録をして、そこから仕事を請けることができる、という制度になっているようです。

 

「旅行ガイド」というのは、正式な資格がなくても基本的にできてしまうので(最近は、海外在住者とのマッチングができるオンラインサービスも増えてきているようです)あまり意識しないかもしれないのですが、かつて日本では「通訳ガイド(通訳案内士)」の資格を持っていないと、インバウンド旅行者に対して仕事ができなかったように(この制度は変更されてしまい、今は無資格でもできるようになってしまいましたが)、何らかの形で「正式な手続きを踏んでいる」ことが確認できない事業者に対しては、ガイドの仕事を頼むのは避けたほうが賢明です。

 

なお、ポーランドの場合、現地に住んでいるポーランド人で、日本語も堪能な方が正式な事業登録をしてガイドをされていることもあるようです。

 

クラクフには市の公認ガイドの制度もあるようで、そういう方を探して相談をされてみるのもいいかもしれません。

参考:クラクフの観光ガイド マグダさんにインタビューしました♪(外部リンク)

 

 

②代金支払は役務提供の後、あるいは着手金と後払いにするのがベター

また、ガイドに仕事を依頼する際には、金銭授受のタイミングについてもきちんと確認をしておきましょう。

 

普通に仕事をしたことがある方であればお分かりかと思いますが、仕事をする場合、提供した役務に対して報酬が支払われるのは、「役務を提供した後」です。会社勤めの場合のお給料だって、翌月末に振り込まれますし、フリーランスの場合でも、仕事を納品した後で月末などに請求書を発行し、その後で報酬が振り込まれます。

 

ましてや、海外での観光ガイドなんて、利用するのは「一見さん」の方ばかり。そんな状況で、「役務提供の前に代金を頂戴する」というのは、普通に考えるとおかしなことなのは、常識に照らしあわせれば理解できるはず。まあ、これは役務提供をする側からしても同じことが言えて、「初めてのお客さんに対して後払いだと、不払いの可能性がある」とは、考えるかもしれません。

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ただ、その場合は「申込代金としてガイド料の20%を振込、残りを終了後に現金でお支払い」のように、きちんとした金銭授受の規定をサイトなどに明記しておくべきですし、その確認を行うことは、観光客の責任でもあることを、きちんと理解して下さい。

 

ちなみに直接関係ありませんが、クラウドソーシングサイトなどの仲介業では、仲介する会社が最初に、仕事を依頼する側に「仮払」という、仕事料をクレジットカードで仲介会社に一旦払って、仕事が完了したときに手数料を差し引いて、役務提供側に支払を行うことで、「報酬の踏み倒し」がされない仕組みになっているわけですね。

 

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③現金支払の場合は正式な領収書を発行してもらおう

とは言っても、海外で利用するガイドに対して、日本から「申込料を海外送金」することは手数料も時間もかかりますし、現実的ではありません。ですので、料金のやりとりはどうしても現金手渡しになりがちですが、このときに正式な書類を発行してもらって、授受の証拠を残すようにしましょう。ポーランドの場合は

支払った謝礼には必ず日付、事業登録&納税者番号の入った領収書

ですね(こちらも、ポーランド政府観光局のブログより引用)。この領収書は「ファクトゥーラ」とも言います。ちなみに、自分がこういうガイド業をしていないので定かではありませんが、海外旅行時のガイド料の代金には付加価値税(VAT)を含めての請求となって、そこから事業者側が、VATを国に納めることになります。

 

④「日本人だから」という理由だけで信用しない

これは非常に悲しい話ですが、この広い世の中、同胞を騙して命を繋ぐ日本人がいるのもまた事実です。個人的には、海外にいるからこそ、同胞同士で力を合わせるべきだと思うのですが、全く逆の考え方をしている人も一定数いるんですね。

 

ですから、「日本人だから」という理由だけで、海外にいる日本人を勝手に信じすぎないようにしましょう。また、これは逆説的な話ですが、「きっちりとしたブログ」を書いているからと言って、実際に信用できるとは限りません。例えばブログの体裁が綺麗だからと言って、それが実際の信用に繋がるとは必ずしも言えません。

 

大切なのは中身………と言うと身も蓋もないですが、例えばブログで書かれている記事の内容(視点)が一方的に偏っていないか、1つの記事の文章が支離滅裂じゃないか、ということをしっかりと読解して、判断する力も読者側に求められます。

 

個人的な意見ですが、「私のことを信用して下さい!」と言っている人より、「私の言っていることはもしかしたら正しくないかもしれないので、きちんとした判断は皆さんのほうでして下さい。私を信用するのもしないのも、あなたが決めることです」というスタンスの人のほうが、信用度は高いと思っています。

 

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⑤日本語ガイドに頼らないで、最低限英語を使うマインドセットを持つ

これは、少し話がズレるかもしれないのですが………

 

根本的に、「海外でも日本語のガイドを使おう」という発想も、僕は止めたほうがいいのではないかと思います。というのも、アウシュビッツのような場所であればまだしも、基本的な英語と、その国の歴史や自分が興味のあることを事前にネットで、日本語で調べておけば、英語が完ぺきに分からなくても、ガイドさんが話してくれることは、キーワードを押さえていけば、ある程度頭に入ってくるからです。

 

というか、ややボヤキっぽくなりますが、「海外に出てまで日本語で済まそう」なんて、どんな根性してるんだ、と思います。そもそも、たとえ旅行であっても、最低限英語でのやりとりはできるようになっておく必要があると思うし、そのために英語を身につける姿勢もなくして、手軽に旅行に行こう、なんて考えは捨てたほうがいいです。

 

海外で、万が一トラブルに出くわしたときのことを考えて下さい。もしかしたら、周りに日本語ができる人はいないかもしれません。様々な手続きをするときに、英語の文章を読まないといけないときだってあるかもしれません(ちなみに僕は、ポーランドでパスポートを盗られたことがありますが、その際の手続きでお世話になった警察の方は、英語すらまともに通じず………。別の警察の方に通訳してもらいましたが、それでも精神的に大変でした)。

 

英語が読めれば、話せれば不用意なトラブルに巻き込まれずに済んだ………というのは、想像以上に多いこと。逆に言えば、「英語ができない」ような雰囲気を出してしまうことで、相手に付けいる隙を与えてしまっているとも言えます。

 

さすがに、旅行中全てのやりとりを英語にするのはストレスフルかもしれませんが、「日本語ガイドを利用する前提」で物事を考えることは、捨ててもいいのではないかと思います。

 

 

まとめ:今改めて「自分の身は自分で守る」を徹底して

「日本にいると平和ボケ」……と一言でまとめてしまうのがいいとは思いませんが、日本で生活をする、日本国内を旅するのと同じ感覚で海外を旅行するのは、場所がどこであれ油断は禁物。今でこそ、こんなことを言う僕ですが、初めて海外に出たころは、それこそ「自分は被害に遭わないだろう…」と、何かの拍子に慢心してしまい、痛い目に何度も遭ったことがあります。

 

せっかくの機会を作って訪れる海外。今こそ改めて、「自分の身は自分で守る。最低限の危機管理は自己責任」ということを認識して、1人1人が行動して頂ければと思います。

 

なお、このブログの他の記事では、僕が実際に出くわした様々なトラブルもまとめていますので、そちらも合わせて読んで、ケーススタディとして活用して頂ければと思います。

 

海外での盗難の手口(ケーススタディ)

 

【要注意】ローマで体験した観光地ならではのトラブルと、その回避方法

 

 

 

 

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  • コメント (2)

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    • airbee
    • 2019年 5月18日

    アレ確かに高い気がするなぁ。

    機械翻訳でも何でも自分でやる下調べを省いてはダメって事ですね。

    英語でも現地語でも伝える意志さえあれば何とかなる(気がする)。

      • たつや
      • 2019年 5月18日

      おっしゃるとおりです。
      僕も、フランスやドイツ、アイスランドなど、自分が知らない言葉が使われている国に旅行に行く場合は、
      Google翻訳を使って最低限の下調べをしていきます。

      その上で、現地で英語を使う場合は、伝える姿勢を大切にしています。
      そうすると、ある程度相手も汲み取ってくれますし、
      こちらも必死に理解しようとすることで、ある程度のコミュニケーションは取れますね。

ブログ運営者について

こんにちは、たつやです。フリーランスとして翻訳業やコンテンツビジネスに取り組んでいます。 ある程度場所に縛られずに仕事ができることから、2016年から2017年にかけて、ポーランドでワーキングホリデーを使って生活をしていました。2018年の4月からはハンガリーでワーキングホリデーを使って生活をしています。 このブログでは、ポーランドやハンガリーの生活情報、そしてヨーロッパ各地の旅行情報などを主にまとめています。このブログを通して、あなたの海外生活や海外旅行がより実り多きものにして下さいね。

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