中国国際航空827便:上海浦東→ミュンヘンをビジネスクラスで利用してみた
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2019年の10月から11月にかけて一時帰国をした際、日本からヨーロッパに戻るフライトでは、上海~ミュンヘン間で大陸横断フライトをビジネスクラスで利用しました。今回はその際の様子を、上海空港のラウンジとともに紹介したいと思います。

 

なお、往路となるヨーロッパ→日本では、ルフトハンザ742便(ミュンヘン→関空)をビジネスクラスで利用。もともとこの便を利用する予定ではなく、トラブルに巻き込まれての振替利用だったのですが、こちらの話は以下の2つの記事にまとめているので、そちらをご覧下さい。

目次

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上海浦東空港でのビジネスラウンジを深夜に利用

今回の移動経路は、関空~上海~ミュンヘン~ブダペスト、というもので、格安チケットを拾ったこともあり、関空~上海間だけエコノミークラスでの移動でした。

 

が、上海以遠はビジネスクラスでの利用になるため、上海浦東空港ではビジネスラウンジを利用することができました。

 

とても面倒だった上海での乗り継ぎ

中国の空港での乗り継ぎは、他の国の空港に比べて面倒な度合いが大きい印象があります(北京首都国際空港だと、乗り継ぎの手荷物検査の列が非常に長い)。

 

上海空港は、2012年に発着利用で使ったことがあるのですが、乗り継ぎでの利用は初めてで、思った以上に面倒でした。

 

まず、関空からのフライトが到着すると、ボーディングブリッジを出たところでグランドスタッフが合流。上海~ミュンヘンのフライトは、日付が変わった午前1時25分に出発(関空からのフライトは19時頃に到着)するのですが、同じ時間帯にパリやローマに行く中国国際航空のフライトもあります。

 

そして、これらのフライトに乗り継ぐ人は全員、グランドスタッフに誘導してもらって、乗り継ぎチケットの確認、手荷物検査を受けて、次のフライトの搭乗口(あるいはラウンジ)に向かうことができます。

 

で、この「チケット確認」が非常に面倒で、到着口とは違う乗り継ぎゲート(手荷物検査場)に行くまでに、別のスタッフがチケットを確認して、次に進めるのですが………。

 

 

僕が利用したときは、その確認係のスタッフが不在で、その人の到着を待って乗り継ぎに進んだので、上海に到着してから乗り継ぎの手荷物検査が終わるまでに1時間以上かかってしまいました。

プライオリティパスでは利用できない「71番ラウンジ」を利用

中国だけでなく、アジアのハブ空港の1つとなっている上海浦東空港は非常に大きく、ラウンジも多数存在します。

 

その中には、プライオリティパスで利用できるビジネスラウンジ・ファーストラウンジもあるようなんですが、僕が乗り継ぎデスクでチケット確認されたときに案内してもらったラウンジはそれらではなく、プライオリティパスでは使えない「71番ラウンジ」でした。

 

 

同じエリアには、同じくプライオリティパスでは使えない「75番ラウンジ」もありました。

 

ラウンジは1フロア上の、やや奥まったところ(その手前に普通のレストランがある)に位置しています。

 

ラウンジ内部は、1階(入り口のあるフロア)が休憩エリア+ドリンクカウンター、その1フロア上が休憩エリア+食事エリア、となっていました。

 

これは入り口のあるフロア。右手に見えるエスカレーターで上に行けます。

 

ミールは、乗り継ぎ客が多いことも踏まえてなのか、欧米系のものもある程度用意されていました。が、味付けが中国スタイルなので、好みは分かれると思います。

こちらはヌードル。これは日本人にも親しみがある食事ですね。

 

こちらはチャーハン。僕は、夕方のフライトで飛んできて機内食も食べたので、ラウンジでの食事が深夜にかけてのものになるので、これは食べませんでしたが………。

 

食事が置かれているエリアは円形のデザイン。動きやすかったです。

 

少し離れた場所に、中国のワインも置かれていました。こちらも頂きはしませんでしたが…。

 

1時間ほど前には搭乗開始。大陸横断フライトでも沖止めという衝撃

 

午前1時25分の出発予定でしたが、1時間ほど前には搭乗口で手続きが始まりました。なんと、12時間を超えるフライトであるにもかかわらず、沖止めされた機材までバスで運んでもらうもの。

 

しかも沖止めの場合(少なくとも、今回利用したフライトに限っては)ビジネスクラスの優先搭乗も、上級会員の優先搭乗もないようで、僕は遅めにバスに乗って、ビジネスクラスの室内にはほぼ最後に乗り込みました(幼い子どもがいる家族連れの方などの優先搭乗はありました)。

 

1+2+1の座席配列。エコノミークラスとは完全に分離して快適な室内

 

ビジネスクラスの座席配置は、航空会社や機材によって色々あるようですが、今回利用したエアバス350では、窓側に1つ、中央に2つの、横一列で4席が並ぶ座席配置となっていました。

 

この配置だと、窓側2列のときと違って、両脇の窓側にいる人がお手洗いに行くときなどに、通路側に座っている人をまたいで邪魔にならないので、個人的には余計なことを考えずに過ごせるので有難いです。

 

また、1列あたりの人数が少なくなる問題に対しては、座席を全て進行方向から数十度傾けることで、座席の縦の長さを縮めることで、座席数を増やしていました。

 

ウェルカムドリンクと、離陸後のワインがサーブ

出発が深夜1時半頃なので、正直胃に何かを入れる気にはならないのですが、それでもウェルカムドリンクと離陸後にワインのサーブはされました。

まあ、胃に入らないと言いつつ、シャンパンと赤ワインを頂きましたが………。

 

ワインリストには、中国のものも含まれているからか、往路で利用したルフトハンザのそれよりもバラエティは豊富でした(ちなみに、CAさんが薦めていたのは本場フランスのワインでしたが…)。

 

ボルドーのワインもあったので、それを頂きました。

 

ディナー(夜食?)は中国料理とシンガポール料理からチョイス。時間帯と味付けが正直微妙

ディナー、というよりは、サーブ時間が午前2時台なので完全に夜食の部類の食事は、中国本土(?)のものと、シンガポール風のものから選択する形式でした。

が、英語で書かれてもチンプンカンプンなので、なんとなく想像できるシンガポール風のものを頼みました(上の写真)。

 

正直、ビジネスクラスの食事にしては物足りないかな、という印象でした。

 

食事のクオリティも求めるなら、中国乗り継ぎではなく、日本欧州をダイレクトに結んでいる日系又は欧州系のフライトを利用するほうが絶対に満足できる、と、このフライトを利用して強く思いました。

 

その一方、頼み放題の「中国茶」は日本人にも馴染みのあるものなので、これを頂いて満足感は少し高くなりました。

 

食事の質はそこまで高いとは思いませんでしたが、お茶を頂けるのであれば妥協して中国系のエアラインでもいいかもしれません。

広々とした座席とアメニティ

そういえば、座席周りの紹介を忘れていました。

 

僕が利用したのは最後列の座席で、後ろが壁になっていて他の座席に比べて、少し荷物スペースがある印象でした。

上の内容と時間軸が前後しますが、機内に入った直後の一コマ。結構横向きなっているのが分かると思います。

 

座席が斜めになっているおかげで、サイドに荷物スペースがあるのが嬉しいですね。

大画面の下には、スライド式のテーブルが。食事を食べるときはこれを手前に近づけます。

前の座席が足下の横に格納されていて、上手く設計されているなと思いますね。

リクライニングの操作画面は窓側にありました。

その下のスペースにはスリッパが。

布団は、使わないときには横のスペースに置くことができました。これはこれで便利。

機内誌一式は横のスペースに掛けられています。が、ほとんど中国語なので読みませんでした。

 

読書灯は、背後から棒が出ているものに加えて、フルフラットになったとき用に、横に格納されているものもありました。

上部を押すと自動的に明かりが付きます。

 

そして、座席リクライニングの操作画面の上にもスペースがあり、この中にスクリーンの操作卓と、USBハブが収納。ここにスマホを置いて充電することもできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッチを閉めるとこのように、荷物置きになります。合理的ですね。

 

座席の反対側のスペースにはヘッドフォンが収納されていました。

  

 

 

また、アメニティグッズはポーチに入って支給。荷物になるので持ち帰りはしませんでしたが、化粧水なども入っていたのには驚きました。

ミュンヘンまで約12時間、5時間ほど熟睡できました

上海からミュンヘンまでの飛行時間は12時間ほど。夜食(?)を済ませてすぐさま就寝し、現地時間2時頃(中国時間で午前9時頃)に自然と目が覚めました。

 

着陸2時間ほど前から朝食のサーブが開始。中国料理と西洋料理で選べたので、ここは迷わず西洋料理にしました。目的地のドイツらしく(?)ソーセージとオムレツが入っていました。

 

 

 

ドリンクはコーヒーとオレンジジュースという変な組み合わせですが、最初頼んだときにコーヒーと伝えていたのですが、なぜかオレンジジュースが出てきたのでもう一回伝えて、ジュースはそのまま残った、という図です。

 

(そういえば、離陸後にワインを頼んだときも、赤ワインと伝えていたんですが「どのワインですか」と後から確認されたので、まだ慣れていない方だったのかもしれません)

 

完全消灯が終わると、機内は紫色の不思議な色に照らされて、やがて朝食の準備が進んでいく、という感じでした。

 

フライトは午前6時過ぎ、定刻より少し早くミュンヘン空港に到着して、約12時間の旅を終えました。

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まとめ

今回は、2019年11月に利用した、中国国際航空827便(CA827)の、上海浦東~ミュンヘンのビジネスクラスと上海でのラウンジについてまとめました。

 

食事の好みの問題もあるので、あまり優先して中国系のエアラインは使いたいとは思いませんが、安いビジネスクラスのチケットが落ちている場合などは、また利用してみたいと思います。

 

<参考>

チケット金額:(ブダペスト~関空往復:約19万円)

積算マイル:6806(ANAマイレージクラブ):7206(ANAプレミアムポイント)(積算率125%)

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