毎年9月頭に開催!ブダペストのワイン祭の楽しみ方と期間中の注意点
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ワインが有名なハンガリーでは、毎年9月上旬にブダペストのブダ城敷地内で、ワイン祭が開催されます。

 

この祭では、22種類の産地に分類されるハンガリー国内のワインを取り扱うセラーが150店舗以上、お城の敷地内に店舗を並べて様々なワインをテイスティングすることができます。

 

今回は、そんなブダペストのワイン祭の楽しみ方やチケットの予約方法、そして開催期間中の注意点などについてまとめました。

 

目次

①ワイン祭について

ブダペストのワイン祭は、毎年9月上旬の木曜~日曜の4日間開催されます。

ブダ城は、ドナウ川とセットで語られる名所のセーチェーニ鎖橋近くのClark Adam terから続く上り坂を登りきったところにあって、ワイン祭がなくとも市内有数の観光スポットとなっています。このワイン祭の期間中、ブダ城の敷地内はお祭り専用となるので入場券などを持っていないと立ち入ることができなくなります。

 

ワイン祭では、ハンガリーで有名なエゲルやトカイのワインをはじめとして、バラトン湖周辺や南部などにある様々なワインのテイスティングに加えて、チーズなどのおつまみや軽食、そして小さなステージでのコンサートも楽しめる、ワイン好きでなくとも楽しめてしまうイベントです。

 

イベントは昼過ぎから夜の日付が変わるまで行われる充実っぷりで、夕方以降は平日でも人が混雑する恐れがあります。1日中粘るにしても、ちょっと大変かもしれません。

 

さて、このお祭りに参加するには専用のチケットが必要で、事前にオンラインで購入するか、当日会場入口で購入する必要があります。

 

 

②お祭り用チケットを入手するには

ワイン祭の仕組みは、①イベントの敷地内(ブダ城内)に入るための入場チケット(テイスティンググラスとグラスホルダー付き)を購入して、②ワイン購入用の決済カード(日本の交通系ICカードのようなもの)を別に購入する、というものです。

 

②のカードは当日会場内で準備することになるので、前準備をするのは入場チケットだけです。

 

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入場チケットについて

チケットは、イベントの4日ほど前まで買える「事前料金チケット」と、イベント直前~期間中に買える「通常料金チケット」の2つがあります。

 

僕は、直前に公式サイトから、通常料金のチケットを買いました。

https://www.aborfesztival.hu/en/home_1

↑これが公式ページ。右側のカラムにあるTicketsボタンをクリックして購入するのですが、方法は省略します。

 

チケットの料金は、1日券と4日間通し券があって、共にテイスティンググラスとホルダー、そしてブダ城内の博物館に入れるチケット込みで、

1日券:3400フォリント(通常料金)

通し券:6200フォリント(通常料金)

 

事前料金は失念してしまったのですが、当然これらより安くて、1日券が2000フォリント台、通し券が5000フォリント台でした。どちらの料金でも、「通し券で2日通えば、1日券2回より安くて元が取れる」ことになるので、通し券を購入しておくのがお得だと思います。

 

1日券を買った場合、期間中に入口でリストバンドに交換してもらった時点で残りの別の日にちでの利用はできなくなるだけで、事前から日時指定となるわけではありません。なので、いついくか分からないけれど1日しか予定が取れなさそう、というときは、こちらを買えば十分です。

 

これが、チケット代に含まれるワイングラス。そしてこちらが、グラスホルダー。

ホルダーと言ってもグラスケースではなく、首からかけるタイプのものなので、混雑しているときや不注意によってグラスを割ってしまう可能性もゼロではありません。ので取り扱いには十分注意する必要があります。

 

また、グラスとホルダーは、1日券と通し券ではサイズと色が違っていて、通し券のほうがグラスは大きく、ホルダーはえんじ色でした。グラス目当てで通し券を購入するのもいいかもしれません。

 

当日会場に入るには

お祭りの会場内に入るには、多くの人はブダ城の北側の敷地外から入ることになると思います。

鷲の像が立っている辺りです。ここに、当日チケットの窓口と、事前チケットの引き換え窓口があるので、どのみち立ち寄る必要があります。

 

同じ外観の窓口が実は別々の用途になっているという曲者で、ドナウ川寄りの窓口は当日券売り場、川と逆側の窓口が事前購入チケットの引き換え専用となっていました。当日券も、現金のみ取り扱いのところとクレジットカードのみのところとがあるので、少し面倒かもしれません。

 

ここでリストバンドに交換してもらって、入口で係員に腕に巻いてもらいます。これで、1日券の場合は当日中は何回でも出入りが可能になります。

 

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ワイン購入用の決済カードについて

上でも書いたように、チケットを買うだけでワインが飲めるわけではなくて、別にお店での決済用のカードを用意する必要があります。

会場内にはいくつか、カードを作るお店とチャージできるお店があるので、そこを利用します。

 

入場チケット窓口から入ったすぐの場所に、こういうカード購入窓口がありました。ここで、好きな金額を伝えて現金またはクレジットカード払いをすることで、チャージされたカードを渡してもらえます(なお、チャージした金額のうち500フォリントはデポジットとして差し引かれます)。

 

カードはこちら。

文字通り、このお祭り専用の決済カードで、イベントが終わるとどこでも使えません。チャージ額が多く残った場合、200フォリントの手数料だけ差し引かれて残り全額は戻ってきますが、そもそもこのお祭りで飲めるワインの金額が、1杯(100mL)400フォリントとかなので、1日5000フォリントでもむしろ使い切るのが大変かもしれません。

 

追加チャージできる窓口が敷地内にいくつかあるので、最初から多くチャージし過ぎず、体調とも相談しながら少しずつチャージしていくのが賢いかもしれません。

 

 

③飲んだワインの数々

主に写真でお楽しみ下さい。基本的に50mLで300フォリント前後、100mLで500フォリント前後という安さでした。

 

敷地内は、トカイワインエリア、エゲルワインエリア、バラトンワインエリアなどに分かれていますが、あまりエリアに関係なく各地のワインが飲めました(トカイワインエリアではトカイ限定ですが、バラトンワインエリアなどでは貴腐ワインのトカイアスーなども飲めました)。

 

こちらはドイツのブルーチーズとの組み合わせ。チーズ一切れ300フォリント。

 

ロゼ。

牡蠣も売っていました。1つ1000フォリント前後で、食べてはいないのですが、なんとなく広島の牡蠣のほうが美味しいのかな…とも思います。

 

おつまみとしてはピザや、ハンガリー版のハンバーガーのような食べ物もありました。

 

結局、ワインは7杯くらい少量ずつで頂いたのですが、最後に飲んだのはやっぱり、ハンガリー最高級のトカイアスーの6プットニョス(最高糖度)。今回は1999年ものの、ヨーロッパのワインコンペで94点を叩きだした逸材を賞味しました。

ハチミツからトロみをなくしたような、甘すぎて少し苦い、という形容をしてしまうようなワインでした。こちら、50mLで2200フォリントです。

 

 

この日は夕方から駆けつけましたが、日没以降が本番という感じでした。

人混みが好きではないので、そそくさと退散しましたが…。

 

ハンガリーワインをあまり知らない方にも十二分に楽しめる内容になっています。

 

④ワイン祭開催中の注意点について

 

イベントに伴う道路の通行止めなどの注意点を2つ挙げておきます。

 

①Clark Adam terからブダ城経由で漁夫の砦方面に行けない

普段は、Clark Adam terから南側の坂を上っていけば、セーチェーニ鎖橋などを眺めてブダ城を少し通過して高台に行けるのですが、お祭りの間は、この少しかするブダ城の敷地内はチケットがないと入れないので、何も知らずに徒歩で登っていくと、入れずにまた引き返し、ということが起こりえます。

 

これを防ぐためには、高台まで一気にいけるケーブルカーを使うか、Clark Adam terから北側の斜面を上って漁夫の砦方面に直接行くルートを使うのがオススメです。

 

この景色が見える道を上っていくと敷地内にぶつかってチケットがないと前に進めないので、注意して下さい。

 

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②ブダ城・漁夫の砦~地上を結ぶバスは混雑するので避けるのが無難

ブダ城や漁夫の砦と、ペスト側のDeak Ferenc terやブダ側のSzell Kalman terなどを結ぶ16番のバスなどは、普段は地上と高台を結ぶ貴重な足なのですが、お祭り期間中は普段以上に利用者が増えて、ブダ城方面に行くのも、地上に降りるのも、バスが満員で乗れない可能性も出てきます(僕は地上に降りようとしましたが、満員で諦めました)。

 

このときは、普段以上にタクシーも多く待機しているので、ワインを飲み過ぎた場合などは、バスではなくタクシーなどを利用して移動するのが安全かもしれません。

 

まとめ

今回は毎年9月頭に行われるブダペストのワイン祭についてまとめました。

ハンガリーのワインは国内各地に散らばっているので、アクセスすることすら大変ですが、この時期に合わせてブダペストで嗜んでみるのが一番効率的かと思います。

 

首都で絶景を眺めながらワインを飲めるのは、広いヨーロッパを見てもここブダペストだけ。この機会にブダペストも、ワインも好きになってみませんか。

 

 

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