アムステルダム アンネ・フランクの家は予約が必要?
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先日オランダに旅行に行った際に、アムステルダムにあるアンネ・フランクの家に訪れてきました。今回はアンネ・フランクの家のチケット情報や予約方法、そしてアクセス方法についてまとめました。

目次

アンネ・フランクの家って何?

アンネ・フランクの家は、ドイツ系ユダヤ人であるフランク一家が第二次世界大戦中にナチスからの迫害を逃れるために、1942年から約2年間身を隠していた家を復元したものです。当時の手記(日記)は日本でも「アンネの日記」として発売されており、手に取ったことがある、あるいは耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

アンネの日記 増補新訂版

しかし、この隠れ家はゲシュタポ(ナチスの秘密警察)に見つかってしまい、結局アンネ・フランクはアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所に連行されて、そこで短い命をなくしてしまいます。ポーランドで生活している自分としては、こんな風にではありますがオランダとも関わりがあるので、旅行の際に合わせて訪れてきました(現地在住の友人が提案してくれましたが)。

アンネ・フランクの家はどこにある?

アンネ・フランクの家はアムステルダム中央駅から少し西側、ラートハイス通りの近くにあります。このすぐ南には有名なパンケーキ屋さんもあり、アンネ・フランクの家に行った後に訪れてみるのもいいかもしれません。

公共交通機関でアクセスする場合、少し南にあるAmsterdam Westermarktで下車するのが便利です。アムステルダム中央駅からも1本で行けるようですが、いかんせんシーズンによっては道路が混雑しているので、散策も兼ねて徒歩で訪れてみるのがいいかもしれません(中央駅から約20分)。

アンネ・フランクの家の外観はいたって普通で、気にせずに歩いていると通り過ぎてしまうかもしれません。ですが大丈夫、近くには入場待ちの人が多くいるので、それが目印です。

アンネ・フランクの家は予約が必要?

アンネ・フランクの家は2016年5月に入場システムが変わったようで、

・午前9時~午後3時半までは、オンラインで事前予約が必要

・午後3時半~閉館までは、当日列に並んでその場で入場券を購入

となっています。

今回は、在住の友人がチケット予約に挑戦したのですが、数日前だと既に予約分は完売のようで、仕方なく当日並ぶことにしました。

なお、チケット代は大人9ユーロ(オンライン予約の場合は9.5ユーロ)、子供4.5ユーロ(同5ユーロ)。オンライン予約は2ヶ月先まで可能です。

オンラインのチケット予約は、こちらのページから。

あるいは、アンネ・フランクの家のトップページからもアクセスすることができます。

ちなみに、このブログを書いているのは2017年の5月3日ですが、この時点で、1ヶ月先は平日週末とも、オンライン予約分は軒並み売り切れ。日にちと時間帯によっては残っているのもありますが、できるだけ先のほうがチケットは余っている可能性が高いです。特にオンシーズン(4~9月)は観光客も多いので、スケジュールが決まっていればできるだけ先で予定を抑えておくのがいいでしょう。

予約無しで当日並ぶ場合は?

15時半以降は、予約無しで訪れた人が順番に入ることができます。ただ、15時半からの入場を狙うのであれば、14時半頃から並ばないといけないかもしれません(その時間から並べるのか不明ですが)。僕たちが訪れたの15時45分頃でしたが、既に

…こんな感じで、予想以上の長蛇の列が。場所で言うと、Westermarktのバス停辺りまでS字型のように列ができていました。

これは、さすがに1人で並ぶと心が折れるので、誰かと一緒に訪れることをオススメします。複数居れば軽食を買いに誰かが列から抜けることもできますしね。

ちなみに、このエリアには「ゲイ記念碑」もあって、LGBT関係のグッズも売っていました。さすが、同性婚を認める法律を世界で最初に導入した(2001年)だけありますね…。

麻薬も合法ですし、何かとフリーダムなアムステルダム。旧共産圏に住んでいると、精神的自由度の格差みたいなものを感じてしまいます…(笑)

なお、今回は午後4時頃から6時頃まで並びました。列の進み具合を見ているともう少しかかるかな、と思いましたが、まあこんなものでしょうか。

普段、僕はできるだけこういうものには並ばないのですが(時間が勿体ないので)、アンネ・フランクの家は勉強のために訪れたかったですし、並んで良かったと思いました。

アンネ・フランクの家の回り方

アンネ・フランクの家の回り方は簡単。入口でチケットを買って(クレジットカード可)、あとは1本の通路なので道なりに進んでいきます。そして嬉しいのは、日本語のオーディオガイドが無料でもらえること。

入口のすぐ中にこんな場所があって、係員に自分の母語を伝えればオーディオガイドの設定をして渡してくれます。

リモコンは下の写真のようなもので、

順路の中でリモコンをスキャンする場所があるので、そこにリモコンをかざすとアンネ・フランクが色んな説明をしてくれます。これが無料なのはすごく嬉しいですね。

なお、館内展示が基本的に撮影禁止なので回った際の写真はないのですが、1時間程で見て回ることができました。人がごった返しているのであまりスムーズには進めませんが、ナチスのオランダ侵攻の時からユダヤ人の取り締まり強化、そしてアンネ・フランク一家が隠れ家で生活を始めてから捕まってしまうまでの様子をうかがい知ることができます。

(ちなみに、博物館の入口で「スリに注意」とあったので、財布や貴重品はズボンの前ポケットに入れたり、リュックを前にかけるなどしたほうがいいかもしれません)

展示自体はオランダ語と英語だけですが、オーディオガイドのおかげでそれ以上に理解できました。

アンネ・フランクの家を見て回った感想

ポーランドで見られる第二次世界大戦関係の資料は、どうしても絶滅収容所の凄惨なものになってしまうのですが、このアンネ・フランクの家はそうではなく、ポーランドとは違った切り口で第二次世界大戦中のユダヤ人迫害について知ることができると思いました。ポーランドでは結構むごい展示が多いので(自分がそういうのが苦手です)、アンネ・フランクの家はもう少し訪れやすい場所だな、というのが率直な感想です。

なお、展示の最後にあるお土産屋さんではアンネの日記(日本語版)が売ってありますが、日本円で約900円の文庫本が約16ユーロで売られていたので、さすがにこれは日本で予め買うか、帰国してから読むほうがいいです。これは高すぎですね…

というわけで、今回はアムステルダムのアンネ・フランクの家についてまとめました。

ヨーロッパのどこに住んでいるかに限らず、ここのように歴史について学べる施設に足を運んで教養を深めることは、旅行や在住者にとっては最低限のマナーだと言えるでしょう。

<合わせて読みたい>

2020年2月に利用した、アムステルダム~関空のKLMビジネスクラスレポはこちら。

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