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病気・健康

キシリトールガムを虫歯予防に効果的に使う方法は?

2017/08/15

 

キシリトールガムは虫歯の予防に効果的なの?そんな疑問をお持ちの方も多いことと思います。

虫歯は、普段の歯磨きやオーラルケアを通して未然に防いでおくのが一番ですが、それでも虫歯の発生をゼロに押さえることはほぼ不可能です(限りなくゼロに抑えることはできます)。

 

そこで今回は、虫歯の原理を説明しながら、キシリトールガムが虫歯に対してどのような働きをするのかを説明し、その上で正しいキシリトールガムの選び方・使い方を紹介しました。

 

虫歯ができると、楽しい食事も楽しめなくなってしまいます。この記事を通して、キシリトールガムの効果だけでなく、虫歯の原理も理解して、正しいケアをして下さい。

 

目次

虫歯の原理はどうなってるの?

まずは、虫歯の原理を説明していきましょう。

虫歯は大きく分けて、①う蝕と②脱灰の2つのプロセスからなります。

①う蝕とは

虫歯は「甘いものを食べたとき」になりやすいものですよね。みなさんも幼い頃、お菓子を食べ過ぎて虫歯になり親に歯医者さんに連れて行かれた、というご経験があることと思います。

これは、口の中にある細菌が、食べ物に含まれる糖分(例えばスクロース)と反応して酸を作るからなのです。

「酸」と聞くと、皆さんは理科の実験で使った塩酸や硫酸、あるいは柑橘類の酸っぱさをイメージすると思いますが、酸=物を溶かす、というイメージがあると思います。

つまり、酸ができることによって歯の表面の成分(エナメル質と言います)が溶けて(これを脱灰と言います)、この部分に虫歯菌がたまって虫歯が進んで行く、ということになっています。

②脱灰とは

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脱灰とは、歯の世界では「歯からカルシウム塩が溶け出す」ことを意味します。

ここで、脱灰の原理を少し詳しく見てみることにします。

 

みなさんは、歯の成分が何かご存じでしょうか?歯は骨の一種なので「カルシウム」をイメージするのが一般的かと思います。これでほぼ正解なのですが、歯の主成分は「ヒドロキシアパタイト(ハイドロキシアパタイト)」というリン酸カルシウムです。リン酸カルシウムはカルシウムの化合物の一種です。

 

このヒドロキシアパタイトは弱アルカリ性で、酸と反応してしまいます。

先程、う蝕の説明で「糖分と細菌が反応して酸ができる」と言いましたが、まさに、この酸とヒドロキシアパタイトが反応して、歯の表面が変化していくのが脱灰です。

 

なお、ヒドロキシアパタイトと酸は

Ca10(PO4)6(OH)2 + 8H+ ⇒10Ca2++ 6(HPO4)2- + 2H2O

という反応で変化します。ここではCa10(PO4)6(OH)2がヒドロキシアパタイトで、H+が酸です。これらが反応するとCa2+(カルシウムイオン)が出てきますが、これが出てくるために「脱灰」と呼ばれるのです。

 

キシリトールガムの効果は?

それでは、このように進む虫歯に対して、キシリトールガムはどのように作用するのでしょうか。

キシリトールとは?

キシリトールは、キシロースから合成される糖アルコールの1種です。キシリトールは天然の代替甘味料として知られており、私たちがお菓子を食べる時に摂取するスクロース(糖の1種)と、ほぼ同じ甘さを持っています。

 

しかし、キシリトールはスクロース等の糖分とは作用が異なっています。それは、口に入れても細菌と反応して酸を作ることが殆どない、ということです。

スクロース等が「糖類」であるのに対して、キシリトールは「糖アルコール」です。つまり、糖ではないため細菌と反応しにくい、というわけですね。

キシリトールが虫歯予防に効果的な3つの理由

キシリトールはこのような効果があるため、以下のような点で虫歯予防に効果的と言えます。

①口の中でほとんど酸を作らない

キシリトールは摂取しても細菌と反応しづらいため、虫歯(脱灰)の原因となる酸を生み出しません。つまり、脱灰になりにくいのです。

②ミュータンス菌の代謝を阻害

脱灰が生じにくいことで、虫歯の原因となるミュータンス菌(虫歯菌)が歯の回りで代謝されることもありません。

③咀嚼をすることで唾液を分泌(副次的効果)

また、これはキシリトールの効果そのものではありませんが、ガムを噛む(咀嚼する)ことで唾液が口の中で分泌されます。唾液が出てくると歯の再石灰化(う蝕した部分の歯を治す)が進みやすくなります

 

キシリトールにはこのような効果があるため、キシリトールガムを噛むことで、虫歯予防には一定の効果があると考えられているのです。

 

ですので、注意しないといけない点は、既に進んでしまった虫歯になってしまった部分を治すのには効果的ではない、ということです。

 

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虫歯予防のためにキシリトールガムを買うときの注意点は?

それでは、キシリトールガムで虫歯予防をする時にはどんなことに注意をすればいいのでしょうか。

①歯科専売品のキシリトールガムがオススメ

キシリトールガムには、市販のものと歯科専売品があります。歯科専売品の特徴は、甘味料にキシリトールが100%使われているということです。

これが市販品だと、他の甘味料が使われているため、これらの成分が歯の中で細菌と反応して、虫歯の原因となる酸ができてしまうことになります。

といっても、歯科専売品も今は一般的に販売されているため、手軽に手に入れることができます。

 

②市販品を買う場合は「キシリトールが甘味料の50%以上を占める」ものを買う

歯科専売品以外のキシリトールガムを買う場合は、甘味料の成分の50%以上をキシリトールガムが占めているものを買うようにしましょう。50%未満だと、キシリトールの虫歯予防効果は期待できません。

なお、配合割合が高ければ高いほどいいです。

③他の甘味料は「シュガーレス」のものを

他の甘味料に、砂糖(主成分はスクロース)等使われていると、う蝕の原因となる酸ができてしまいます。

甘味料の中にはシュガーレスのものもあるため、キシリトール以外の甘味料が入っている場合は、シュガーレスかどうかをしっかり確認して下さい。

④クエン酸等の酸を含んでいないものを選ぶ

クエン酸は柑橘類に含まれる酸の1つで、これらが歯の成分を溶かす原因にもなる場合があります。できるだけ酸を含まないキシリトールガムを選びましょう。

⑤キシリトールの摂取量目安は5~10g/日

虫歯予防に必要なキシリトールの量は、1日5~10gです。

歯科専用キシリトールガムには1粒あがり約1.3gのキシリトールが含まれているので、4~8粒を目安にガムを噛みましょう。

⑥1日数回、小分けに摂取する

キシリトールガムは、1回に大量に噛むのではなく、1日数回にわけて噛むほうが効果が高いです。

食後やおやつの後に噛みましょう。キシリトール100%含有のガムの場合は、就寝前に噛んでも問題ありません。

なお、ガムは歯磨き前に噛むのがポイントです。

⑥ガムは味がなくなっても10分ほど噛み続ける

噛み始めすぐに口の中に広がる味は、キシリトールの味です。これをすぐに飲み込まないように、口の中でためながらガムを噛むのがコツです。

味がなくなっても、唾液の分泌を促進するために10分前後ガムは噛み続けるのがいいでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか。キシリトールガムの効果や使い方を案外知らないことも多いかと思います。虫歯の原理やキシリトールの効果を正しく理解して、正しくガムを使うことができれば、数ヶ月で虫歯になりにくい口をつくることが可能です。

 

大切な歯を守るために、キシリトールガムも効果的に使いたいものですね。

 

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